竿犬 2025/02/08 Sat 人間社会で無能な俺が風早巽の竿犬として飼われる話 新月の夜。21時過ぎ。欄干に体重を預ける若いスーツの男。 「はぁ……俺ってほんと駄目だ、殺してください。死ななきゃ……誰か……」 「そこの人。今の発言を撤回しなさい」 暗闇から現れる同年代と思しき男。賢そうな顔立ちで青磁の髪が印象的。眉間にしわを寄せた厳しい表情をしている。 「?!」 「今しがたここを通りかかった者ですな。己の死を望むものに天国への扉は決して開かれませんよ」 怖い。 「すみません。撤回します」 右手を挙げて宣誓の型を取る。そういえば昔は応援団とかやったっけ、人生の調子が悪くなったのはいつ頃。 「いいでしょう」 男は愁眉を開き、涼やかな顔で頷いた。 「しかし、何やら悩んでおられる様子。俺でよかったら話を聞きますが、ここではなんですし。近所に俺の家があるので寄っていきませんか? 俺の名前は風早巽。スターメイカープロダクション所属のアイドルをしています。ALKALOID……というグループなんですが、ご存知ありませんか?」 「あ、あ、あ、あの、風早巽ィ?!?!?!?!」 「知ってもらえていたようで光栄ですな♪」 男は俺の若干オーバーなリアクションにも愛嬌のある笑顔で応え、初対面の印象はどこへやら。心はいとも簡単に射抜かれてしまった。 こうしてどうして始まる竿役兼犬生活。 巽の家はタワーマンションの中層階。 靴音がしたら室内犬はダッシュで玄関に向かう。鍵を回す音。このドア一枚隔てて巽がいる期待感に胸がいっぱいになる。 「ただいま帰りました。おや、ふふ。今日も玄関でお出迎えですか。嬉しい限りですな♪」 荷物を下ろして片膝つくと、両手で俺の頭を挟み、わしゃわしゃ撫でる。 「いいこいいこ」 寂しかったとアピールするため、巽の身体にもたれかかった。 「こら♡ まて」 聞こえないふりして首筋に舌を這わす。 うっすらかいてる汗から甘いフェロモンがふんと香る。 「ですから、まて♡ と……ん、言っているでしょう?」 細い指がしなやかに伸びて俺の陰部を撫でつける。 「続きはシャワーのあと♡ よい子の君なら分かってくれますな?」 おとなしく離れた。 「ふふ。えらいえらい♡」 「んっ、俺さん…そこは……♡ っ……はあ」 シャワーの細い水流が弱弱しく巽の首筋を打つ。巽は壁のタイルに肘をつき、仰け反り、お尻を突き出す姿勢で、息を整えるよう軽く足を開いて立っている。背骨のくぼみに沿って静かに肛門へと流れる浄化水で水分補給。 「あ……♡はぁ…………もっと……」 濡れた左手が俺の頬を掠め、滑るようにして腰のあたりを探った。続けて自身の豊満な尻肉を持ち上げる。 目の前にヒクヒクと収縮する薄ピンク色の肉壁が露わになった。舌を押し当て、ぬっと深くまで差し込み、ゆっくり襞をかき分ける。括約筋をほぐすよう執拗に内から圧をかける。 「っあ……ぅあ………?♡」 脈打つ彼自身を握り、スライドさせながら、搾乳の要領で上から下へと優しく指圧をかける。人差し指で亀頭を撫で親指で裏筋に加減する。 快楽が、二ヶ所から同時に這い上がる感覚に巽は膝から何度も崩れ落ちそうになりながら耐えている。 「っも……だめですっ……」 弱音を漏らした瞬間、俺は空いた方の手のひらを彼の下腹に乗せた。張り詰めたゴムのような硬さが指先に反発してくる。 胸をぴっとり背に当て、指先に力を込めて彼の背中側――骨盤の中へと押し込む。 途端に、彼の腹筋が震えて引きつった。 逃げるように腰が浮こうとするのを押さえつけると、タイルめがけて金色の液が放出される。 「なっ?!♡え?」 自制できない排泄に戸惑う巽。残尿を絞り出すのに内股を震えさせながら抗議の声をあげる。 「こんなっ!よしなさい!」 ――stop。主人の言うことは絶対である。俺は肉棒を握る手に力を込め、亀頭を思いっきり責め立てた。 びしゃーーーーーーーっと今度は透明な液体が、先ほどよりも勢いよくタイルに打ち付ける。 「あぁ……あぁぁ」 巽は制御の利かない自身の生理現象をガン見、言葉にならない呻きを発して、勢いが削ぐにつれ膝を折ってへたり込んだ。犬の俺はそんな巽に後ろからハグをし、ぺろぺろと顔を舐める。巽はしばらく大人しく舐められていたが自我を取り戻すと 「悪い飼い犬にはお仕置きが必要ですな」 と悪い顔をして俺に振り向いた。 「ここで反省なさい」 俺は両腕に手錠をかけられ真裸でベットの柵に括りつけられた。反対に衣類を身に着け人間らしい装いをした巽。 俺は巽を一心に見つめ、情けをかけてもらえるよう懇願する。 「そんな顔をしても無駄ですよ。君には俺が、飼い主として躾が必要なようですから」 そう言いながら巽は下を脱ぎだした。滑るように白い太ももからパサッと布切れが落ちる。既に半勃ち。ごくり。俺のは完勃ち。 「ふふ。期待しているんですね」 ゆっくり近づいて、自由が利かない俺の腹に跨る。 「ですが、これは躾ですからな。そう簡単に君の思い通りにはさせません」 お尻を上下に、俺の怒張に当てこすって焦らしてくる。じりじりと熱がこみあげてくる感じがもう頭限界。足をぴんと張り詰めて耐える。 「がんばれ♡がんばれ♡」 たまに滑って蕾に亀頭が掠る。風呂上がりのしっとりとした襞の感触を求め、ただ夢中にカクカク腰を動かす。 「駄目ですよ、俺さん。これは躾だと何度も申し上げているでしょう?」 それとも何度言っても分からないほどにお馬鹿さんなんでしょうか?この駄犬♡ と耳元で甘く優しい声で咎められる。正直脳が溶けそうだ。俺の限界加減を察したのか、このあまーいご主人は後ろ手に、反り勃つ俺の陰茎を下から撫で上げ先を掴むと自身の孔にあてがった。お風呂で前戯を済ませたおかげでヌルヌルと入っていく。 「ん♡はっつ♡んはぁっあ♡すごっ♡おおきっ……♡ぃです♡」 息も絶え絶えに腰を沈めていく。途中Gスポットを探し当てるかのように腰をくねらせ、良いところに当たると「はっ♡」と熱い吐息を漏らす。 俺は突き上げたい衝動を必死にせき止める。ちょっとでも腰を浮かせようものなら巽の「こら♡」が飛んでくるからだ。 「ふっ……はっ……いい子……♡ですなっ」 熱に蕩けて濃桃色にも見える眼差し。ゆっくり動き出す玄人並みのえっちな腰使い。「あっあっあっ」と抑える気がまるでない腰に響くような甘い喘ぎ声。 ――無理だ 俺は両足で巽を強引に引き寄せると首元めがけて歯を立てる素振りをした。 巽の首筋、歯を食いしばりよだれを垂らす。 巽は少し動揺を見せたがすぐに立て直し 「ふふ。合格です。よく頑張りましたな♡」 と言ってキスをくれ、手錠を解いてくれた。 ダブルベット。激しく軋むスプリング。 「あああっ……ああああ…………♡」 止まないピストン。 巽の手が頭上のクッションに伸びて引っ張り、快楽から逃れようとする。 俺はそんな巽の肩を掴みさらにピストンの勢いを早める。 「だめですっつ!! こわ゛れるっう゛!」 上擦った声で哀願されても勢いは増すばかりだ。 「おねがいっ♡あっ……あん゛……いぐ……いぎそっっ♡」 種付けの体勢に入りズンッズンッと上から強く腰を打ち付ける。 「あゥっ……♡あゥっ……♡あゥっ……♡おれっさんっ」 最後の一撃を俺は必ず孕ませるつもりで、巽の最奥の奥へと熱く大量の精液を吐き出した。 「ああ!!?!?」 巽は反射で俺の背中に強く抱きつきビクビクビクッゥっ♡♡と痙攣を起こすとパタンと脱力、気を失ってしまった。 その間、俺は精液が漏れないようにグリグリと腰を押し付ける。巽の粘膜と俺の精液とがないまぜになるよう、しっかりかき混ぜる。 ぐちゅぐちゅぐちゅ 途中、なかが軽く締まったりした。その度に余った精液を少しずつ搾り取られながら、またゆっくりと腰を打ち付ける。 たん たん たん 巽が悩まし気な喘ぎとも呻きともとれる声を漏らす。まだ完全には覚醒しておらず微睡の中で犯されている感覚に近いだろう。 ずちゅずちゅずちゅ 精液と粘液の混じり合ういやらしい音が室内に響く。俺は舌を出して巽の口内に侵入。巽もほぼ催眠のような状態で受け入れ、ねっとりと互いの唾液を舐めとるようなディープなキスをする。 「はん……はわ……んぶ……んんっつ……♡」 巽は半覚醒状態なので唾液をうまく飲み込めず溺れそうになっている。 助けるためジュルルッと豪快に彼の舌ごと吸いつくした。 ちゅぽんっ♡巽の舌先を唇から離したとき 「? おや、俺さん。まだ挿れていたんですか?」 巽がしっかり目覚めて、先ほどの失態を忘れてしまったかのような口ぶりで話す。 俺は見つめてこくんと頷き、巽を抱きしめると顔を彼の顎の下までもっていった。 「ふふっ。なんて性欲の強い雄犬なんでしょうね。きみは……♡」 愛犬を愛でるような優しい手つきで頭を撫でられる。俺は興奮した犬のように巽の鼻と口をこれでもかと舐める。 「ふぶっ くすぐったいですなっ……あっ」 舐める拍子に腰も動いてしまって巽の中を再び突くかたちになる。 「そこっ、きもちいいです…………♡」 自身のいいところを飼い犬に躾ける巽。俺は指示通り一突き二突きと命中させる。 「はっ、はっ……はっ……だいすき……♡ですっ、おれさん」 巽の長くて引き締まった腕が首に回り込み、耳元で愛の言葉を囁いてくれる。 「んっ……愛してる……俺さんの子……孕ませて……?♡」 シナプス直下の100万ボルト。今年一番のラストスパートをかける。 「俺さんっ俺さんっ俺さんんっ…………!!♡」 ――巽……!!!! 俺と巽は窒息するくらいの濃い口づけを交わし、ほぼ同時に果て、そのあと死んだように眠った。 〈〈前の話 次の話〉〉 ページTOP
新月の夜。21時過ぎ。欄干に体重を預ける若いスーツの男。
「はぁ……俺ってほんと駄目だ、殺してください。死ななきゃ……誰か……」
「そこの人。今の発言を撤回しなさい」
暗闇から現れる同年代と思しき男。賢そうな顔立ちで青磁の髪が印象的。眉間にしわを寄せた厳しい表情をしている。
「?!」
「今しがたここを通りかかった者ですな。己の死を望むものに天国への扉は決して開かれませんよ」
怖い。
「すみません。撤回します」
右手を挙げて宣誓の型を取る。そういえば昔は応援団とかやったっけ、人生の調子が悪くなったのはいつ頃。
「いいでしょう」
男は愁眉を開き、涼やかな顔で頷いた。
「しかし、何やら悩んでおられる様子。俺でよかったら話を聞きますが、ここではなんですし。近所に俺の家があるので寄っていきませんか?
俺の名前は風早巽。スターメイカープロダクション所属のアイドルをしています。ALKALOID……というグループなんですが、ご存知ありませんか?」
「あ、あ、あ、あの、風早巽ィ?!?!?!?!」
「知ってもらえていたようで光栄ですな♪」
男は俺の若干オーバーなリアクションにも愛嬌のある笑顔で応え、初対面の印象はどこへやら。心はいとも簡単に射抜かれてしまった。
こうしてどうして始まる竿役兼犬生活。
巽の家はタワーマンションの中層階。
靴音がしたら室内犬はダッシュで玄関に向かう。鍵を回す音。このドア一枚隔てて巽がいる期待感に胸がいっぱいになる。
「ただいま帰りました。おや、ふふ。今日も玄関でお出迎えですか。嬉しい限りですな♪」
荷物を下ろして片膝つくと、両手で俺の頭を挟み、わしゃわしゃ撫でる。
「いいこいいこ」
寂しかったとアピールするため、巽の身体にもたれかかった。
「こら♡ まて」
聞こえないふりして首筋に舌を這わす。
うっすらかいてる汗から甘いフェロモンがふんと香る。
「ですから、まて♡ と……ん、言っているでしょう?」
細い指がしなやかに伸びて俺の陰部を撫でつける。
「続きはシャワーのあと♡ よい子の君なら分かってくれますな?」
おとなしく離れた。
「ふふ。えらいえらい♡」
「んっ、俺さん…そこは……♡ っ……はあ」
シャワーの細い水流が弱弱しく巽の首筋を打つ。巽は壁のタイルに肘をつき、仰け反り、お尻を突き出す姿勢で、息を整えるよう軽く足を開いて立っている。背骨のくぼみに沿って静かに肛門へと流れる浄化水で水分補給。
「あ……♡はぁ…………もっと……」
濡れた左手が俺の頬を掠め、滑るようにして腰のあたりを探った。続けて自身の豊満な尻肉を持ち上げる。
目の前にヒクヒクと収縮する薄ピンク色の肉壁が露わになった。舌を押し当て、ぬっと深くまで差し込み、ゆっくり襞をかき分ける。括約筋をほぐすよう執拗に内から圧をかける。
「っあ……ぅあ………?♡」
脈打つ彼自身を握り、スライドさせながら、搾乳の要領で上から下へと優しく指圧をかける。人差し指で亀頭を撫で親指で裏筋に加減する。
快楽が、二ヶ所から同時に這い上がる感覚に巽は膝から何度も崩れ落ちそうになりながら耐えている。
「っも……だめですっ……」
弱音を漏らした瞬間、俺は空いた方の手のひらを彼の下腹に乗せた。張り詰めたゴムのような硬さが指先に反発してくる。
胸をぴっとり背に当て、指先に力を込めて彼の背中側――骨盤の中へと押し込む。
途端に、彼の腹筋が震えて引きつった。
逃げるように腰が浮こうとするのを押さえつけると、タイルめがけて金色の液が放出される。
「なっ?!♡え?」
自制できない排泄に戸惑う巽。残尿を絞り出すのに内股を震えさせながら抗議の声をあげる。
「こんなっ!よしなさい!」
――stop。主人の言うことは絶対である。俺は肉棒を握る手に力を込め、亀頭を思いっきり責め立てた。
びしゃーーーーーーーっと今度は透明な液体が、先ほどよりも勢いよくタイルに打ち付ける。
「あぁ……あぁぁ」
巽は制御の利かない自身の生理現象をガン見、言葉にならない呻きを発して、勢いが削ぐにつれ膝を折ってへたり込んだ。犬の俺はそんな巽に後ろからハグをし、ぺろぺろと顔を舐める。巽はしばらく大人しく舐められていたが自我を取り戻すと
「悪い飼い犬にはお仕置きが必要ですな」
と悪い顔をして俺に振り向いた。
「ここで反省なさい」
俺は両腕に手錠をかけられ真裸でベットの柵に括りつけられた。反対に衣類を身に着け人間らしい装いをした巽。
俺は巽を一心に見つめ、情けをかけてもらえるよう懇願する。
「そんな顔をしても無駄ですよ。君には俺が、飼い主として躾が必要なようですから」
そう言いながら巽は下を脱ぎだした。滑るように白い太ももからパサッと布切れが落ちる。既に半勃ち。ごくり。俺のは完勃ち。
「ふふ。期待しているんですね」
ゆっくり近づいて、自由が利かない俺の腹に跨る。
「ですが、これは躾ですからな。そう簡単に君の思い通りにはさせません」
お尻を上下に、俺の怒張に当てこすって焦らしてくる。じりじりと熱がこみあげてくる感じがもう頭限界。足をぴんと張り詰めて耐える。
「がんばれ♡がんばれ♡」
たまに滑って蕾に亀頭が掠る。風呂上がりのしっとりとした襞の感触を求め、ただ夢中にカクカク腰を動かす。
「駄目ですよ、俺さん。これは躾だと何度も申し上げているでしょう?」
それとも何度言っても分からないほどにお馬鹿さんなんでしょうか?この駄犬♡ と耳元で甘く優しい声で咎められる。正直脳が溶けそうだ。俺の限界加減を察したのか、このあまーいご主人は後ろ手に、反り勃つ俺の陰茎を下から撫で上げ先を掴むと自身の孔にあてがった。お風呂で前戯を済ませたおかげでヌルヌルと入っていく。
「ん♡はっつ♡んはぁっあ♡すごっ♡おおきっ……♡ぃです♡」
息も絶え絶えに腰を沈めていく。途中Gスポットを探し当てるかのように腰をくねらせ、良いところに当たると「はっ♡」と熱い吐息を漏らす。
俺は突き上げたい衝動を必死にせき止める。ちょっとでも腰を浮かせようものなら巽の「こら♡」が飛んでくるからだ。
「ふっ……はっ……いい子……♡ですなっ」
熱に蕩けて濃桃色にも見える眼差し。ゆっくり動き出す玄人並みのえっちな腰使い。「あっあっあっ」と抑える気がまるでない腰に響くような甘い喘ぎ声。
――無理だ
俺は両足で巽を強引に引き寄せると首元めがけて歯を立てる素振りをした。
巽の首筋、歯を食いしばりよだれを垂らす。
巽は少し動揺を見せたがすぐに立て直し
「ふふ。合格です。よく頑張りましたな♡」
と言ってキスをくれ、手錠を解いてくれた。
ダブルベット。激しく軋むスプリング。
「あああっ……ああああ…………♡」
止まないピストン。
巽の手が頭上のクッションに伸びて引っ張り、快楽から逃れようとする。
俺はそんな巽の肩を掴みさらにピストンの勢いを早める。
「だめですっつ!! こわ゛れるっう゛!」
上擦った声で哀願されても勢いは増すばかりだ。
「おねがいっ♡あっ……あん゛……いぐ……いぎそっっ♡」
種付けの体勢に入りズンッズンッと上から強く腰を打ち付ける。
「あゥっ……♡あゥっ……♡あゥっ……♡おれっさんっ」
最後の一撃を俺は必ず孕ませるつもりで、巽の最奥の奥へと熱く大量の精液を吐き出した。
「ああ!!?!?」
巽は反射で俺の背中に強く抱きつきビクビクビクッゥっ♡♡と痙攣を起こすとパタンと脱力、気を失ってしまった。
その間、俺は精液が漏れないようにグリグリと腰を押し付ける。巽の粘膜と俺の精液とがないまぜになるよう、しっかりかき混ぜる。
ぐちゅぐちゅぐちゅ
途中、なかが軽く締まったりした。その度に余った精液を少しずつ搾り取られながら、またゆっくりと腰を打ち付ける。
たん たん たん
巽が悩まし気な喘ぎとも呻きともとれる声を漏らす。まだ完全には覚醒しておらず微睡の中で犯されている感覚に近いだろう。
ずちゅずちゅずちゅ
精液と粘液の混じり合ういやらしい音が室内に響く。俺は舌を出して巽の口内に侵入。巽もほぼ催眠のような状態で受け入れ、ねっとりと互いの唾液を舐めとるようなディープなキスをする。
「はん……はわ……んぶ……んんっつ……♡」
巽は半覚醒状態なので唾液をうまく飲み込めず溺れそうになっている。
助けるためジュルルッと豪快に彼の舌ごと吸いつくした。
ちゅぽんっ♡巽の舌先を唇から離したとき
「? おや、俺さん。まだ挿れていたんですか?」
巽がしっかり目覚めて、先ほどの失態を忘れてしまったかのような口ぶりで話す。
俺は見つめてこくんと頷き、巽を抱きしめると顔を彼の顎の下までもっていった。
「ふふっ。なんて性欲の強い雄犬なんでしょうね。きみは……♡」
愛犬を愛でるような優しい手つきで頭を撫でられる。俺は興奮した犬のように巽の鼻と口をこれでもかと舐める。
「ふぶっ くすぐったいですなっ……あっ」
舐める拍子に腰も動いてしまって巽の中を再び突くかたちになる。
「そこっ、きもちいいです…………♡」
自身のいいところを飼い犬に躾ける巽。俺は指示通り一突き二突きと命中させる。
「はっ、はっ……はっ……だいすき……♡ですっ、おれさん」
巽の長くて引き締まった腕が首に回り込み、耳元で愛の言葉を囁いてくれる。
「んっ……愛してる……俺さんの子……孕ませて……?♡」
シナプス直下の100万ボルト。今年一番のラストスパートをかける。
「俺さんっ俺さんっ俺さんんっ…………!!♡」
――巽……!!!!
俺と巽は窒息するくらいの濃い口づけを交わし、ほぼ同時に果て、そのあと死んだように眠った。
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